2009年05月22日

フツーにさせてもらいます。

新型インフルエンザのニュースが流れ始めた頃は
"フェーズ"とか"パンデミック"とかいう聞き慣れない横文字が並んでいたので
てっきり町は『阿鼻叫喚の地獄絵図』みたいになるのかと思ってました。

後日のニュースで知る限りは
安心とまではいかなくても、そんなに神経質になる必要もなさそうですねスマイル
マスクは花粉症のときの残りが少しあるのと、
薬用石鹸は普段から家で使っているのと、
うがい薬は冬の風邪予防に買ったイソジンの残りで行けるから
今回ことさらに買い揃えるものはないみたい。

それでも薬局ではあいかわらずマスクが品薄のようでガーン

ちょうど昨日から読んでいる本に今の状況を説明したくだりがあったのでそのまま引用します。

確率の判断でもう一つ決まって犯しやすいエラーは、メディア攻勢によるものだ。ある出来事が起こる確率の判断は、それが頭に入りやすいか否かに左右される。(「利用可能性」という。)たとえば、その出来事がメディアで大々的に報道されたとしよう。私たちには、目立つ出来事や身近な出来事をとくべつ高く見積もる癖がある。たとえば夏休みにカリブ海の島々かどこかへ向かったチャーター機が二機墜落すると、糖尿病で死ぬより航空機事故で死ぬ確率のほうが高いと思ってしまう。(実際は糖尿病の死亡率のほうがはるかに高い)。これはおそらく、航空機事故のほうが、新聞になりやすく、頭に浮かびやすいからなのだ。

利用可能性について。
availability
思い浮かびやすさ。ある事象が起きる確率や頻度を考える際に、最近の事例やかつての顕著な事例と特徴を思い出すことで、評価すること。テレビやマスコミで取り上げられることで、重大事件と思ってしまう、実際の確率よりも高く評価し、すぐに自分にも降りかかってくることだと思ってしまう。社会的な情報の伝達の際に、何が強調されるかによって(たとえば、強烈な印象を与える映像や写真があることによって)違ったように伝わる。「地震が来る」といわれれば、地震グッズが売れる。鳥インフルエンザが危ないといわれれば、鶏肉を食べなくなる。「連言錯誤」は「利用可能性によるバイアス」の一例ともいえる。
(マッテオ・モッテルリーニ(泉典子訳)『経済は感情で動く-はじめての行動経済学』(2008))p79

この本に書いているように考えると、
四国の片田舎で暮らす私に降りかかる危険は、
これからの季節は新型インフルエンザより食中毒で発熱・嘔吐下痢になる確率のほうが高いのかもしれません。
そんなわけで手洗いのほうはマメにしますが、
それ以外はフツーに日常生活を送ろうと思います。



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